この春休みには、春季合宿として車中泊を含めた2泊で、富山地方鉄道の古い駅舎や沿線の観光地を巡る旅に出かけました。
1日目は早朝に東京駅に集合して、北陸新幹線はくたか号で黒部宇奈月温泉駅へ。直接接続する地鉄の駅は新黒部駅となりますが、歩いて7分でたどり着ける隣の舌山駅まで移動すると、さっそく板張りの木造の駅舎とレトロな雰囲気のホームが登場、エモい風景の写真を撮りまくる部員たちでした。



電鉄黒部駅、東三日市駅と個性的な駅舎の駅を訪れたのち、地鉄本線の終点の宇奈月温泉駅へ。持参した昼食を温泉街の中の公園で食べたり、その公園に展示されていた黒部軌道の蓄電池式機関車や耐熱客車を見学したり、複雑な形の面影展望台から渓谷の風景を楽しんだり、日帰り温泉や足湯に入浴したり、まだ冬眠から覚めないトロッコ列車の線路が赤い橋で渓谷を跨ぐ雄大な風景をやまびこ展望台から楽しんだりしました。



地鉄本線を折り返して越中中村駅という、田んぼの中の小さな駅に降り立って、この辺りで並行して走るあいの風とやま鉄道の東滑川駅や、この辺りに集中する地鉄本線のレトロな木造の駅舎を求めて早月加積駅、そして浜加積駅へ、あいにく降り出してしまった強い風を伴う雨にも負けず、ずぶぬれになりながら歩き切りました。もっといい天気の中で余裕のある気分でじっくり楽しませてあげかったとも思うのですが、仲間とともに楽しくしゃべりながらなんだかんだ楽しく歩いている部員たちでした。


その後、立山線の合流する寺田駅の構内に残る古い建物で立ち止まったりしつつ、暗くなった富山市街へ。駅周辺での夕食ののち、地鉄線で富山の隣の稲荷町駅へ。銭湯に併設された旅館で宿泊しました。
2日目も止まない雨の中、元レッドアローの車両との出会いに歓喜しつつ地鉄線で電鉄富山駅へ。路面電車の環状線に乗り換えてほぼ半周し、富山城跡を訪れました。


引き続き環状線の残り半周を乗車し、駅の北口に出て、世界一美しいスタバのある富岩運河環水公園へ。スペーシアXのようなと部員たちの評する遊覧船の行き交う運河沿いに整備されたきれいな水辺の風景の中をしばし散策ののち、富山駅周辺で昼食。富山ブラックラーメンを選択した部員が多かったようです。

午後は昔のレッドアローの車両との出会いに歓喜しつつ、不二越上滝線で、崖下の覆道の中にある大川寺駅へ。ここから岩石のごろごろする常願寺川の対岸へ進み、岩峅雄山神社の境内を通過して、天井の高い古い木造駅舎の岩峅寺駅へ歩きました。ここも駅舎や、2路線の合流するホームの至る所にレトロな風情を感じることのできる駅でした。



岩峅寺駅からは地鉄立山線に乗車して、山奥へと進んでいき、終点の立山駅へ。アルペンルートが冬眠中なのでひっそりとする中、駅近くの砂防博物館を訪れ、立山カルデラの砂防についての勉強をしつつ、ここからさらに奥へ伸びている砂防軌道に関する、実車や車窓風景の映像などの展示に見入っている部員たちでした。また常願寺川沿いに敷かれている砂防軌道の線路と触れ合うことのできる小公園でも、展示車両こそいない季節でしたが、楽しいひと時を過ごすことができたようでした。


上りの列車で電鉄富山駅へ戻り、夜となった富山駅周辺で夕食、近くの銭湯で夜行バスに乗る前の入浴を済ませ、昼間訪れた富岩運河環水公園をもう一度訪れ、ライトアップされた昼間とは異なるきらびやかな雰囲気の公園をみんなで散策。あいの風とやま鉄道線で夜行バスに乗車する高岡駅へ向かうと、やってきた列車が城端線用の赤い気動車だったという、彼らにとっては再び歓喜のイベントが発生しました。そして密度の高かった2日間の合宿でできたたくさんの思い出とともに夜行バスでぐっすりと眠り、早朝のバスタ新宿で解散となりました。


鉄道研究部はこれからも、仲間のことを思いやり認め合い、協力して物事を進めながら成長をすることのできる活動を進めていきたいと考えています。紹介した研修旅行や合宿の行程は、顧問も若干の手助けはしますが基本的には生徒たちの意思統一により作られています。また紫苑祭に向けても、旅行中に部員が撮影した写真や感想レポートの展示、動画の放映、そして部員が一丸となって制作にあたるジオラマの展示に向けた準備を進めていきます。
鉄道の知識に自信がなくても、嫌いでなければ大丈夫。仲間とともに鉄道旅行を楽しみ、仲間と協力して物事を進めていくことを学んで成長したい人たちの入部を歓迎いたします。興味のある方は月曜と土曜の放課後、新館1階の理科室をのぞきに来てください。

