イノベーションコース

コースの特徴

持続可能な探究授業を通じて社会貢献できる人材を育成します。
3つのコースの中で1番新しく、2021年3月に一期生が卒業しました。

コースのポイント

イノベーションコース×SDGs

SDGsとは国連サミットで採択された「Sustainabe Development Goals」のことで、より良い世界を目指すための国際目標です。地球上の「誰一人取り残さない」持続可能な未来のため、2030年までに人間がやるべき17の目標、169のターゲットから構成されています。 イノベーションコースでは生徒がSDGsの観点での気付きを持てる授業構成を念頭に置き、生徒の意欲と自主性を高め、豊かな人生を送るための人間力を育みます。

身近な地域の課題に目を向ける 〜高円寺の子ども食堂〜 高校1年生

  • SDGsの目標1である「貧困をなくそう」から、地元高円寺で抱える相対的貧困問題について生徒一人ひとりが自分なりに考えます。まず、杉並区の社会福祉協議会のご協力により、実際に高円寺で子ども食堂を運営している方々から直接お話を伺い、ワークショップを通じて子ども食堂の実態について様々な角度から学びます。次に、子ども食堂にてボランティア実習を行います。
    ~生徒の感想~
    「子ども食堂は人のまごころが形になっている場なんだなと感じた」
    「初めての子ども食堂で緊張したが、地域の方々の優しさに助けられ楽しく活動できた」
    「食と人との繋がりの大切さを学んだ」

海外に目を向ける 〜課題解決型海外研修〜 高校2年生

2年次に「課題解決型海外研修」を行います。
事前学習として、1年次から、現地にて交流予定の海外の生徒とSkypeを通して議論し、持続可能な社会のために何ができるかを深めていきます。議論した海外の生徒とは現地でも直接議論します。この海外研修を通じて、生徒が幅広い文化や考えを受け入れ、主体的に様々な課題に関心を持ち、持続可能な社会の必要性を感じて各分野で活躍することを期待します。

『SDGs Tour 2020 in Cambodia~17の持続可能な開発目標から学ぶ~』(イノベーションコース1期生)

マングローブの植樹

日本人が経営している孤児院を訪問

JICAカンボジア事務所を訪問

ネットミーティングを重ねていた現地の生徒と一緒に

SDGsについての発表会の様子

トゥールトンポン高校の生徒との異文化交流

海外研修までの事前学習

  • 事前指導

    日本環境教育フォーラムの方を外部講師として数回お招きし、研修先のカンボジアについて学んだり、取り組むべき課題を考えました。

  • ネットミーティング

    現地で交流予定の生徒と数回オンラインミーティングを重ねます。今回は17の目標のうち、「1.貧困をなくそう」「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」の3つに絞り、調べ学習を進めました。

  • JICA地球ひろば訪問

    パズルや民族衣装体験を通じてSDGsの各国の達成度や発展途上国の課題について学んだり、実際にカンボジアで働いていたJICAの職員の方からお話を伺うことができました。

海外研修後の探究的学び

  • サステナビリティアワード

    カンボジアでの海外研修で、特に貧困問題に衝撃を受けました。自分に何ができるかを考え調べていたところ、サステナビリティアワードというSDGsに関するコンテストがあることを知りました。自分が体験したことや皆に伝えたいことを「東京立正×カンボジア~ミサンガで繋がる想い~」と題して応募したところ、優秀賞をいただきました。これからも様々な課題、特に困っている海外の人を助ける活動を続けていきたいと思います(本人受賞コメントより)。

  • 海外国立大学進学

    カンボジア研修に行くための準備が高校入学と同じくらいのタイミングから始まりました。元々海外に興味がありましたが、下調べをしたり、現地校の生徒とネットミーティングを繰り返すうちに東南アジア方面に興味が湧きました。
    実際の研修では博物館でカンボジアの歴史について深く学んだり、現地の高校生と交流したことが特に印象的でした。彼らは常に未来に目を向けていました。国によって考え方や思いが違うのだと改めて感じました。
    帰国後、発展途上国ならではの課題を解決出来るような人になりたいと思う気持ちが一層強くなり、インドネシアの国立大学へ進学を決めました。

カリキュラム表
R5年度カリキュラムPDF(イノベーションコース)
多様な本校独自の科目
オンラインマンツーマン英会話(高1~2)
週に1度、自分用のタブレットを使用してネイティブの先生とオンラインで行っています。SDGsの海外研修旅行を踏まえ、英会話力を身につけています。また、それだけでなく、文科省のテキストに即した内容のシラバスを導入することで、他の授業内容の実践力へと繋がっています。
環境科学(高3)
現在の地球で起こっている環境問題のメカニズムについて理解し、未来の生活において今とるべき行動を考える力を養うことを目標とします。1学期は地球の誕生から現在に至るまでの環境の変遷、2学期は現在の地球で発生している具体的な環境問題に注目します。実験ではプラスチックの性質を知り再利用の方法を考えたり、汚染物質の性質を知りそれを除去する方法を考えます。環境問題を実感をもって理解し、我々自身が環境問題の解決に向かうためにどのような行動を起こすべきかを考えるための材料を、生徒一人ひとりが獲得できるようにします。
古典探究(高2~3)
古文や漢文の作品を通し、先人のものの見方、感じ方、考え方を学びます。古典の論理的な文章を読むことで「思考力」や「判断力」を身に付け、自分の考えを書いたり発表したりすることで、「表現力」を身に付けます。高1で学んだ古典の世界をさらに広げていきます。
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2021、2022年度進路実績(イノベーションコース)※大学偏差値はマナビジョン(Benesse)により検索した数値であり、入試日程等によって変動するため幅をもたせています。
Aさん
高校入試形態 併願
出身中学校 杉並区
進学先 高校1年1回目
スタディサポート
全国偏差値
46.7
大学名 明治大学
学部名 政治経済
偏差値※ 73〜76
受験形態 一般
Bさん
高校入試形態
出身中学校 本中学校
進学先 高校1年1回目
スタディサポート
全国偏差値
32.3
大学名 中央大学
学部名 文学部
偏差値※ 60〜74
受験形態 総合型
Cさん
高校入試形態 併願
出身中学校 小金井市
進学先 高校1年1回目
スタディサポート
全国偏差値
31.0
大学名 法政大学
学部名 国際文化学部
偏差値※ 70〜77
受験形態 一般
Dさん
高校入試形態 -
出身中学校 本中学校
進学先 高校1年1回目
スタディサポート
全国偏差値
35.9
大学名 明治学院大学
学部名 経済学部
偏差値※ 64〜67
受験形態 総合型
Eさん
高校入試形態 -
出身中学校 本中学校
進学先 高校1年1回目
スタディサポート
全国偏差値
52.8
大学名 國學院大学
学部名 人間開発部
偏差値※ 59〜65
受験形態 指定校
STUDENT VOICE
人を大切にする心を
学んでいます
イノベーションコース 5年 K.Hさん
私は中学から東京立正に通っています。高校から入学してきた友達ともすぐに馴染み、毎日とても楽しく過ごしています。毎年の体育祭は1年で最も盛り上がる行事の一つです。特にクラス対抗リレーはどのクラスも熱が入りますが、イノベーションコースは3年間メンバーが変わらないので団結力を感じます。私は周りの人から信頼される大人になりたいです。社会人として生きていくうえで、信頼関係は欠かせないと思います。そのために、まずは学校生活の中で人との助け合いを心掛けていきたいです。